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(2)スパナもまともに使ったことがないド素人が自力で自動車のバッテリー交換した話  〜バッテリー交換実践編〜

 

前回は、バッテリーの劣化具合を計測する機器AE300について、使い方を記事にしました。

 

さて、今回は実際に交換をするまでの準備から実際の取り付けについての手順についてのご紹介です。

参考にしていただければ嬉しいですー。

※長文失礼

 

バッテリー交換に必要なものとは

 

初心者ですから入念に準備をしましょう。いつ何時、交換途中にトラブブルが発生するかもしれません。

まずは、どんな道具が必要なのか初心者向けにご紹介してみます。

必要なものは以下!

 

①バッテリー本体 新しく設置する自動車のバッテリー。これがないと始まりません
②メモリーバックアップ+電池 接続機器の設置データを保護するための機器。あったほうが良いです
③バッテリー計測器 自動車のバッテリーの状態を計測する機器 AE300など。必須です
④スパナ類 バッテリーを自動車から取外したり、取り付けたりに必要です
⑤手袋 ゴム手袋が推奨されてますが、軍手でも特に問題はなかったです
⑥タオル 2枚 外したバッテリー線がショートしないように保護します
⑦マジックペン バッテリーの交換日、データをバッテリーシールに記入の際に必要です

 

細かな点まで書いてます。

ベテランの方から見たら笑われるかもしれませんが、これが実際に事前に準備した数々です(^^)

タオルや軍手などの説明は不要だと思いますが、バッテリーやメモリーバックアップ、スパナ類については説明が必要だと思いますので、以下補足します。

 

 

バッテリー

 

当たり前ですが、交換するバッテリーを手に入れなければ始まりません。
でも、自分の自動車がういう規格なのか、どこにバッテリーが売っているのかさえわかりませんでした。

 

探し方

おさらいの意味をかねて確認しておきます。
最初に用意して欲しいのが車検証。

1,車検証から必要項目をメモする

ピンク色に囲まれた部分から以下の項目をメモしましょう。

メーカー名  マツダ
車台番号  BK3P-204XXX
排気量   2300
車両型式  CBA-BK3
年式    18年3月 初年度登録年月

 

2,車名

車検証に載っていない項目が車名です。所有者ならほとんど分かっておられるとは思いますが、素人中の素人である僕は、中途半端にしか理解していませんでした。

あらためて車名を確認したいなら
各メーカーの「グレード情報検索」車台番号を入れて検索します。

例えば、マツダならGoogle検索で「マツダ グレード情報」で検索してみてください。すると、いろんなマニアの方が日本の自動車メーカーのグレードを検索する方法をHPにまとめてくれています。

マツダの場合は
【MAZDA】ご利用にあたって|グレード情報検索サービス

こちらから車台番号を検索して調べることができます。

僕の場合は
車名 :アクセラスポーツ
だと分かります。

 

3,Googleで適合表を探す

以上で自動車の基礎データが分かりました。

続いて、その自動車に適合しているバッテリー規格を確認する作業です。

Google検索で

自動車メーカー名(僕の場合マツダ) バッテリー 適合表」

で検索してみてください。各バッテリーメーカーが用意してくれている沢山の「適合表」ってのが引っかかります。どれでも良いのでクリックして確認します。

やり方は各メーカーによってまちまちですが

自動車メーカー名>車名>排気量>年式

で探すことができます。

例えばパナソニックのHPの適合表からは以下のようにわかります。

ここで車両型式など自動車のデータと合致しているかを確認しましょう。

上記の例では、『55D23L』が適合しているバッテリー形式というわけです。
また、
環境対応車という区分で充電制御車だということもわかります。

 

※環境対応がどうなっているかも結構重要なポイントで、充電制御車、アイドリングストップ対応車種、電気自動車、一般と分かれていますので、それぞれに対応したバッテリーを選ばねければなりません。

 

 

4,ネットショップ検索

 

バッテリーの規格がわかったら(55D23L等)をAmazonなどのネットショップで検索します。

※カー用品店で購入されるよりも断然お得です。値段がまったく違います。

「自動車バッテリー 規格(55D23Lなど)」

こんな感じで検索しましょう。
いろんなメーカーが対応のものを販売していることが分かります。

検索で引っかかったバッテリーに55D23L対応、充電制御車という記載があればOKです(僕の場合)。

なお、頭の55という数値より大きな数字のものであればOKです。この数値はバッテリー性能を表していて、大きければ大きいほど良いことになります。

参考に僕はこれを購入しました。

かなり重いです。30Kg前後あるので持ち運びは注意しましょう

 

 

頭が100となっていますから、かなり高性能なバッテリーということになります。

また、環境対応もちゃんと充電制御車と表示されているのでバッチシです。

 

 

 

※Amazonガレージ

ちなみに、Amazonでは自分の所有している自動車を登録しておけば、バッテリーだけでなく、タイヤやエンジンオイル、ファイルターなどあらいざらい紹介してくれる「Amazonガレージ」というサービスがあります。
https://www.amazon.co.jp/adp-auto/garage


非常に便利なサービスなので、Amazonをよく利用される方は一度登録されてみたら良いと思います。

 

 

メモリーバックアップ

 

バッテリーを交換する際、車のラジオやカーナビ、エンジンを司るコンピューターなどの設定値がなくならないように微弱な電流を流して保護する機器です
それをメモリーバックアップと読んでいます。

交換の際、自動車からバッテリーを外すと、当然電流が流れなくなるわけで、そうすると車のラジオやカーナビ、エンジンを司るコンピューターなどの設定値が飛んでしまうことになります。

もちろん、設定し直せば良いのですが、中にはメーカー仕様でパスワード等を入力しないと設定ができなかったりします。そうなるとお手上げになってしまいますから、メモリーバックアップを使った方が無難です。
※自信のある方は、この機器はなくても大丈夫です。

こころみにAmazonで「自動車 メモリーバックアップ」と検索してみてください。

いろんなものがヒットするのですが、
おおまかにメモリーバックアップは2種類。

①直接バッテリー端子に接続するもの

②車内のOBD2端子接続するもの

大まかにこの2つです。

OBD2端子というのは、メーカーが自動車のコンピュータ制御などを確認する際に使う端子らしいのですが、メーカー側では推奨されてない使い方になるので、多少リスクが伴うようです。

ただ、直接バッテリーに接続するタイプは作業中に外れてしまうことが結構あったりして、そうなると元の木阿弥なので個人的オススメはODB2対応のメモリーバックアップが良いと思います。
(実際にやってみたら、ほとんどノーリスクでした)

※ODB2端子が自動車に搭載されていないこともあるようなので事前確認が必要です。最近の車種はほとんど搭載されているようです。

 

ちなみに僕はこれを購入しました。

(STRAIGHT/ストレート) OBD2メモリーバックアップ 9V電池/12Vバッテリー接続用 17-581
(TOOL COMPANY STRAIGHT) ツールカンパニーストレート
(TOOL COMPANY STRAIGHT) ツールカンパニーストレート ()
5つ星のうち4.3

 

この製品の良い点は、2種類のケーブルが付属していて

・9Vの角型電池
・自動車バッテリー(自動車12V)

と両方の電源で利用できることです。

2種類のケーブルが付属する点、それと9V電池1個で対応できる点が大きなメリット

 

9Vの角型電池は100金で売っていて簡単に手に入りますが、それほど長時間の作業は難しいのですが、

もし予備で保管している自動車バッテリー(もち12Vタイプ)をお持ちなら、それと接続することでほぼ無制限でメモリーを保護してくれることになります。鬼に金棒です。

なお、自動車のバッテリーって12Vなのに、それを9Vの電池でメモリーを保護してくれるのか非常に心配していましたが、特に問題はありませんでした。

作業中に車内のランプをつけたりする場合は別でしょうが、電源を切った状態なら20分程度の作業はぜんぜんノープロブレムでした。

 

ジャンプスターターで代用は可能なのか?

 

似たような製品として、USB充電タイプのジャンプスターターっていう製品があって、これで代用できないか色々しらべてみました。

僕の持っているのはこれ。USB給電でスマホ等も充電できますが、自動車のスターターとしても使えるスグレモノ

 

Amazonでジャンプスタータ検索

ネットで検索するとスターターでもメモリーバックアップの代用ができたというような報告もチラホラあるようですが、

実際にテスターで計測してみたところ、10秒間ほどは12Vの電圧で出力されるのですが、それをすぎると電圧が一気に下がってしまい、使えないことが分かりました。

対応している製品もあるようですが、よく確認されたほうが良いと思います。

 

 

 

スパナ類

実は、ほとんどの作業は10mmのネジを取り外しては、取り付けてといった単純作業なのですが、結構奥にネジがあったりして、どうしてもレンチという専用工具が必要になります。
(慣れたら普通のスパナでもできるかもしれません)

僕が購入したのは、このレンチセット。3000円ほどです。

 

 

 

こんな感じで使います。

 

10mmのものだけで良いので、こんなに本格的な道具は正直不要だと思ったのですが、ソケットレンチってどんなに簡素なものでも、最低3000円ほどはするようで、

まあ、結果的にコスパ的に正解だったのでしょう。他に使いみちが後々出てくるかもしれません。

 

 

 

さあ!いよいよ実践!

掃除してないので汚くてスイマセン。これがエンジンルーム

 

さて、次は実際の作業です。

素人向けに、一つひとつの手順を紹介していきたいと思います。

準備編

 

①新品のバッテリー状態を計測機で残しておく

まずは、購入した新品のバッテリーが正常なのか劣化してないか確認が必要です。また、後に数値がどう変化していくかを検証するためにも、設置前にバッテリーの数値を確認しておかれることをオススメします。

前回のブログでも書きましたが、僕のパナソニックの100D23L/C7という製品の購入当初の数値は

・ 電圧    :12.65V
・ CCA値:496.8CCA
・ 抵抗値 :5.48mΩ

でした。
この数値が2週間に一回程度計測してどう変化するか様子を見たいと思っています。

 

※ちなみに僕が使っている計測器はこちら↓↓↓

 

②事前準備したものをひとまとめに

先程、必要なものとリストしておいたものをすべて一つのバッグに入れていざ、車に向かいます。

 

③車のエンジンルームを開けバッテリーカバーを外す

いよいよ本番。自動車のある場所に用意したものを持ち込み、まずすることは
エンジンルームを開けること。

自動車に乗り込み、エンジンルームのロックレバーを引いてロックを解除し、エンジンルームに行って、覆っている蓋を持ち上げ固定します。

そして、この時同時にバッテリーカバーを取り外します。

これがバッテリーカバー。プラスティック製でした。取り外します
右側のバッテリーが見える状態にしておきます

 

④乗車側のウインドウをおろしキーを抜く

 

社内に戻り
運転手側のウインドウを下げておきます。車外からバックアップが作動しているか確認したり、社内の状況を確認するためにも空けておいた方が良いと思います。
その後、すべての電源を切りキーを抜きます。

この後からがいよいよスピードアップしていくので、バッグに入れた工具類などすべて準備してスタンバイさせておきます。

レンチは10mmのものを装着して準備万端にしておきます。

 

さあ、実際の取り付け!

 

⑤メモリーバックアップの取り付け

 

運転席側にあるODB2端子にメモリーバックアップを装着。動作しているかどうかを確認します。(僕の購入したバックアップは動作しはじめるとランプが点灯する仕様です)

電池を装着したところ
端子の形状はこんな感じになっているので、形状が合致するように差し込みます
このようにランプが光ったらOK

 

車外にでてドアを締めます。

さあ、ここからスピードアップ!!

 

⑥ステーを外す

 

バッテリーはステーという金属性のもので固定されているので、これをレンチで外します。
この際、ネジを落っことしやすいので注意が必要です。外したネジは、また取り付けする際に使うので、どこかわかりやすいところに保管しておきます。

この赤枠の金属の棒がステー
僕の場合2つのネジで固定されてました。1つがココ
もう一つがココ。奥まったところにあるので、だからレンチが必要なのです。

 

⑦マイナスケーブルを外す

 

ステーを解除できたら、バッテリーに接続されている電源ケーブルを抜きます。

順番はマイナス→ プラスの順番(らしいです)。

ネジで固定されているので、回して緩め、外します。ここも10mmのレンチのみで外せました。
外したケーブルは接触するとショートしたりしますので、用意しておいたタオルで端子部分をくるんで脇に置いときます

⑧プラスケーブルを外す

同様にネジを緩めてプラス端子側を外します。

⑨バッテリーを車外へ

 

動ける状態になったバッテリーを動かして車外に移動させます。
結構な重量(30kgほど)があるので気をつけましょう。

またこの際、気づかないうちにケーブル等に接触することが多いので、慎重にすることが大切です。

ここと次のバッテリーを据え置くまでが一番汗をかくところです。

 

⑩新しいバッテリーを置く

 

新しく購入したバッテリーを置きます。方向が決まっているので、確認して置きましょう。

 

⑪プラスケーブルを取り付ける

 

取り外しと逆の操作。
外していた電源ケーブルを取り付けます。

ここは取り外しと逆の順序

プラス→ マイナスの順番です。

⑫マイナスを取り付ける

プラス側が終わったらマイナス側のケーブルを取り付けます。

⑬ステーを取り付ける

ケーブルの接続が終わったら、バッテリーを固定するステーを取り付けます。ネジを落っことさないように慎重に。

バッテリーを固定したところ

 

ここまで来たら一安心です。

 

⑭メモリーバックアップを外す

 

車内に戻り、PDO2に接続していたメモリーバックアップを外します。

⑮エンジンをかけて試してみる

 

キーを差し込みエンジンがかかるか試してみます
同時にラジオ、パワーウインドウ、ナビなどの設定が狂ってないか確認します。

⑯バッテリーラベルを記入して貼る

 

無事を確認したら、再び車外へ。
購入したバッテリーに付属している小さなシールに日付をマジックで記入してバッテリーに貼り付けます。

赤枠のようなシール。購入したバッテリーに付属している

 

⑰バッテリーカバーを取り付け

 

バッテリーカバーを取り付けてエンジンの蓋を閉じます。

これですべての作業が終了しました。

 

まとめ

 

全部の工程に20分ほどかかりました

途中ネジが落っこちてしまったり、タオルが近くになかったりというハプニングもありましたから、慣れたらおそらく10分もかからない単純作業だと思います。

なので、バッテリー交換って素人でもできる簡単な作業なのですよ。

なお、使用済みのバッテリーの廃棄ですが、調べたところ、近くのガソリンスタンドやカー用品店など、どこでもほぼタダ同然で引き取ってくれるようです。

ただ、僕の場合、数ヶ月に1回ほどはバッテリーをAC電源で充電しようと考えているので、その予備バッテリーということで廃棄せず。ずっと保管して活用したいと考えています。

バッテリーチャージャーも実は購入済みです↓↓↓。

 

 

この辺のチャージの様子についても後日、記事にする予定ですのでお楽しみに。

では…。

※注意
この記事にかかれている内容は保証しているものでは有りません。念入りに調査はしたつもりですが、あくまでド素人なので、そこは差し引いて参考にしていただけたらと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

以下の製品をオススメします。

 

(STRAIGHT/ストレート) OBD2メモリーバックアップ 9V電池/12Vバッテリー接続用 17-581
(TOOL COMPANY STRAIGHT) ツールカンパニーストレート
(TOOL COMPANY STRAIGHT) ツールカンパニーストレート ()
5つ星のうち4.3