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1年ほど前、小説家御用達のアウトラインソフト「Scrivener Windows版」を購入したのですが、いかんせんフォント周りや表示が不安定で、「こりゃ駄目だ」と思って利用を中止していました。
その後、アウトラインソフトは主にNanaterryという国産ソフトを利用していたのですが、( http://forest.watch.impress.co.jp/library/software/nanaterry/ )
ふと気づくとScrivenerがバージョンアップしているじゃないですか。(現在のバージョンは1.9.6)
早速、インストールして使ってみるとなんとかバグが解消されてそう。
大きな変更点はiOS用Scrivenerと同期できるようになっていることのようですが、
iPhoneからAndroid使いになった僕には関係なく、同期ソフトのお粗末さ(できたり出来なかったりする)にもいい加減ウンザリしているのでそのへんはまったくスルーです。
ですから、日本語の使い勝手がホントに良いのかだけが興味があるのですよ。
良いと思う点
1)日本語フォントが見やすくなった
ちょっと逆説的な言い方になりますが、NanaterryはFreeソフトで非常に使い勝手は悪くないソフトなのですが、残念なのが日本語フォントが細すぎて見にくい(汚いとも思う)と感じることが多々あることです。
フォントを綺麗に表示できる仕様(クリヤフォントというの?)になっているのが返って徒になっていて、逆に「貧弱に」見えてしまうのです。
対して、Scrivenerは外国ソフトなのでそういうフォントを綺麗に表示できる機能はついていないぶん
結果的に(少なくとも僕には)日本語表示が落ち着いて見える、という次第。
好みの問題でしょうが、
現段階でどちらが良いかというと僕ならScrivenerを選択します。
2)フルスクリーン表示で執筆できる
Windowsソフトのほとんどがこのへんに力を入れていないのですが、元来MacのソフトであるScrivenerはフルスクリーン表示の執筆に対応しています。
これがあるのとないのでは大違い、集中できるのはやはりフルスクリーン表示の時です。
Windowsでこれが利用できるのは大変ありがたいです。
3)インデックスカードを利用できる
他のアウトラインソフトとの最大の違いがこれでしょう。
カード形式でアウトラインのタイトルだけを眺め、あらすじだけを入力しながら、全体の大きな流れを押さえながら執筆が可能です。
僕の記憶では、このインデックス機能はMac、WindowsあわせてもScrivenerが一番優秀で、使いやすいです。
いまいちな点
1)日本語が使えないことがある
日本語が見やすいと言いながら、なんなのですが、時々、表示を変えたときなど日本語が入力できず、英語入力しかできなくなったりします。
日本語入力できるソフトに画面を変えて、もどしてやったりすると改善できるのですが、やはり面倒くさい。
まだこの人、ほんとうの日本人じゃないのです。
バグだと思うので早く修正して欲しいです。
2)画像編集機能はイマイチ
Scrivenerは基本リッチテキストなので、当然画像も挿入できるのですが、これがいまいち貧弱で文字段落と画像との間が不自然にあいてしまったり、画像書式の設定がなかったりするのです。
ところが不思議なことにReserchフォルダで作ったテキストは正常に使えます。
要は安定性がないということですが、これも今後の修正に期待したいですね。
最後に
しかし、iPhoneでScrivenerが動くというのはうらやましい。iPhoneもう手元にないので、また手に入れたいという欲望にかられてしまいます。
ま、それはそれとして、「Windows版Scrivener」。
ようやくまともに使えるようになっています。
Windows使いのみなさん、長文編集をされる方ならたぶん「これは良い」と思われると思いますので是非検討してみてください(30日の無料体験もできます)。
https://www.literatureandlatte.com/trial.php
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