ほんとうは購入するつもりはなかったのですが……。
店頭で現物を見て。試聴してみてビックリです。
驚くほどの音質とノイズキャンセリング性能のすばらしさに惚れてしまいました。
1時間ほど悩んだあげく、えいや!とカウンターで購入してしまったのです。
まったく衝動買いそのもの。
自宅にはAKGのY50BTという同類の製品もありますし、Boseの QC15やQC20iというノイズキャンセリング製品があるにも関わらずです。
我ながら情けない。
いったいどう違うのか?
とはいえ購入したらもうこっちのもの。むしゃぶりつくすしかありません。
使用してまだ3日ほどですが、その違い、使用感など書いて見たいと思います。
ノイズキャンセリング機能は強化されている
当たり前なのでしょうがキャンセリング性能は一段と高くなっています。
さきほど書いたように今現在、僕は2台のBoseのノイズキャンセリング製品を持っています(3台目となります)。
で、改めてその性能を比較してみたのです。
わかりやすいように点数で表してみました。
QC20i 95点
QC15 85点
※QC35を100点満点として比較
点数はあくまで独断と偏見と直感とで表したものです。根拠は特にありませんのでお許しください(^^)。
僕の住まいはバス通り沿いにあるマンションなので、結構自動車の騒音やトラックのきしむ音が聞こえたりうるさいところで、自宅のベランダは格好の聞き比べの場所。
その結果、
いままで自宅で常用していたQC15というヘッドフォンタイプの製品が、性能的にはちょっと低かったことがわかりました。
QC15でもかなり騒音は消えてくれますが、それでも自動車のタイヤがきしむ音や風切り音のようなものは平気で「サー」と聞こえてきますし、喧噪をなんとなく感じてしまいます。
ところが、QC35ではその騒音がかなり低減されるのがハッキリ分かるレベルで。
まったく聞こえなくはないですが、たとえると郊外の住宅地の騒音レベルに低減される感じ。QC20iもほぼ同程度でした。
考えてみるとQC15は購入して4年ほど経過している古いタイプの製品なので多少劣後していて当然といえばそうなのです。
しかし、このことからもBose製品のノイズキャンセリング製品を持っているからと言っても、旧型の製品ならばやはり買い換え検討をする余地はあるように思います。
音質は素晴らしいの一言
肝心の音質ですが
比較したのは AKG Y50BT。それにQC20i 。QC35の3台。
結果から書いておきます。
QC20i 有線 95点
QC35 有線 95点
AKGY50BT Bluetooth 70点
※QC35を100点満点として比較
重点的に聴いた音楽は最近のお気に入り、YO-YO-MAのSimplyBaroque2というバッハの楽曲。チェロとオーケストラが響き合うバッハの名作です。
それにジャズの大御所RonCarterのStardustというアルバム。ロンのベースが凄い渋いです。
僕は専門家ではないのであくまで素人判断ではありますが、聴いてみるとその音質のすばらしさが分かります。
奏者の手さばきや息づかいが聞こえてきたりします。ワイヤレスでこれを実現するというのはほんと驚き。
対して同じBluetoothヘッドフォンであるY50BTですが、比較するまでは素晴らしい音色だと賞賛していたのですが、比較すると明らかに音の解像度が甘く感じます。
確かに綺麗な音が聞こえるのはそうなのですが、音がなんとなく伸びないようなやや狭い部屋で演奏しているような印象を受けます。
QC35の音質は非常に軽やかで伸びやかで余裕があり、また、バックのオーケストラのズンズンする響きまでも感じることができます。
まあ、4万円と高価でBoseの中でもフラッグシップモデルと言っても良い製品と半値以下で購入できる製品を比較するのが間違いなのでしょうが、結果はそういうことです。
やはり、QC35はそれだけの価値があるということです。
それとQC35を有線ケーブルでつないだ場合とでも比較してみたのですが、驚いたことに有線よりも無線の方が良く聞こえました。そもそも有線ケーブルで聴くと音量自体が多少小さくなるようで、それだけでもちょっとマイナスに感じました。
あと、イヤフォンタイプのQC20iとの比較ですが、正直、音質のタイプが違うようにも聞こえ比較のしようがないというのが率直なところ。ですが、強いて言うとやはり音の伸びやかな点でQC35の方がアドバンテージを感じたといったところです。
その他、操作感など
Bluetoothの接続は普通かな。
一応、QC35の電源を入れると直近で利用していた2台のプレイヤーに自動接続するようなのですが、かといってそれが特に便利とはいえず、やはりプレイヤー側で接続切り替えをするのは変わらないようなので、それならばメリットはありませんね。
また右スピーカーに操作ボタン類がまとまっているのは好感触で、手探りでボリューム操作できますし、電源ボタンがスライド式になっているので誤動作することもまずないと思います。
イマイチと思ったこと
Bluetooth接続時、英語(女性の声)で接続先とバッテリー残量をアナウンスされるのですが、それが重宝するときもありますが、何回も聴くと煩わしいと感じます。
特に僕のように音楽を聴かずにノイズキャンセリング性能だけを期待して(つまり無音で)使うケースが半分以上の場合はやはりウザイですね。
それと、ヘッドフォンのスピーカーの周囲を覆うイヤーカップが大きくなって耳を完全に覆う形になるので、圧迫感がなさそうに思っていたのですが、夏場ということもあってか、実際は多少圧迫感を感じます。慣れの問題かもしれませんが、ちょっとどうかな、と感じました。
最後に
いろいろと賞賛しまくってますが、不安もあります。
それは駆動エネルギーがリチウムの充電タイプに変わってきていることです。
QC15という同じBoseの製品は単4電池1本で駆動するタイプで、ノイズキャンセリング性能はやや劣るとはいえ、その辺は非常に便利で、電池が切れてきたらすぐに予備のエネループを交換すればOKでした。
ですが、この製品はそうもいかず。また、バッテリーが経年劣化したら修理対応となる可能性が大です。費用はいくらくらいするのでしょう?
まあ、この辺はパソコンもそうですし、キーボードも同じなので時代の流れなのでしょうが、ちょっと不安に感じるところではあります。
しかし、欠点といえばそういった小さなことしか発見できず非常に良く作り込まれた製品です。恐らく購入して後悔する人はほとんどいないのではないのでしょうか。
高価ですが、非常におすすめできる一品だというのが今の印象です。
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