最近の自動車のバッテリーって消耗が激しくないですか?
僕の車はマツダの2009年式のアクセラ・スポーツという車なのですが、
ガソリンスタンドやカー用品店でチェックを受けるたびに、「バッテリーが劣化しています交換しませんか」と言われてしまいます。
1万円前後なら、応じてもいいのですが、バカ高くって!
以前ディーラーからは4万円を請求されたことがありますし、
カー用品店で交換しても2,3万円は請求されるのです。そんなもの簡単に応じるわけには行きません。
だって週末使うかどうかって使用頻度なのですよ。
(だからバッテリーが劣化しやすいのですが)
ただでされ、自動車税とか車検とかタイヤ交換とかでお金をむしりとられている金食い虫です。使わない道具にそんなにお金を払うのはものすごく負担で。正直、車を廃棄しようかとさえ思ってしまうほどです。
でも、家族がいるとそれもできず…。
調べてみると、昔の自動車はバッテリー交換なんて、1回あるかないかだったのですが、今のバッテリーは「充電制御車」とか「アイドリングストップ車」など
燃費を向上させるための複雑な仕組みが導入されているために、バッテリーが激しく消耗し、2,3年に1回程度が交換の目安とされているようです(※ただし自己調べ)。
で、やむを得ず自力で交換する道を選択したわけです。
バッテリー診断機を購入
交換するにしても、
まず、本当に劣化しているのかどうかを自分で判別できる必要があります。
今までは、
交換すべきかどうかさえ、整備工場やガソリンスタンドに一任していました。
今のバッテリーは単純にテスターを当てれば、すぐわかるってなシロモノではないので、専用の診断機が必要です。
見つけたのがAmazonで販売していたAE300という格安診断機。
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多少不安でしたが、似たような製品が多数販売されていてレビューもそう悪くないので、まあ良いかと、購入してみました。
早速手に入れたので、
どんなものかご紹介してみましょう。
正確に診断するために
その前に、自動車のバッテリ−を正確に診断するための用語や仕組みを理解しておく必要があります。
(1)バッテリーの役割とは?
まず、バッテリーの役割を正確に知っておく必要があるのですが、
カーナビやパワーウインドウ、ラジオなどのアクセサリー類を動作させるための役割もそうなのですが、
一番の役割はエンジンを始動することです。
始動の瞬間に必要な電圧を出力できないとエンジンを始動させることができません。なので瞬発力があること。
これがバッテリーとして最低限必要な条件です。
なので一般的には
電圧の適正値 … 12.5V – 13V
といわれていて、最低でも12Vは必要だと言われていますので、電圧が12V近辺になってきたら交換の目印だそうです。
※但し計測は、エンジン停止後30分程度間を置かないと正しく計測できないようです。
(2)CCA値
しかし、単純に電圧だけを測っただけでは、一時的な見せかけの数値しか測れない場合があるようで、そのために最近ではCCAというアメリカなどで導入されているバッテリーの劣化具合を表す数値を計測するのが一般的になっているようです。
-18℃で放電させた場合端子電圧が30秒間に7.2Vまで低下する場合の放電電流(A)の値。
https://ja.wikipedia.org/wiki/
まあ、難しい定義はさておき、単純に自動車のバッテリーの劣化具合を正確に把握できる数値だと認識していればOKです。
今回購入したバッテリーアナライザーという機械は、格安であり(3500円ほどです)ながら、このCCA値も測れる機械として非常に普及しているマシン(中華製です)なのです。
外見・付属品
では、早速見てみましょう。まずは外見から
▼中華製のオモチャのような外見です。
ちなみに電池は内蔵されないため、バッテリーに接続されていない状態では、液晶はなにも表示がなく、まっさらです。
▼裏面はこんな感じ。何もありません。
付属品は英語で書かれた取り扱い説明書だけと至って質素な製品です。
使い方
先程書いたように電池は不要で、自動車のバッテリーで動作します。
どうやって使うかというと、以下。
<条件>
エンジン停止後30分程度時間を置いてから計測すること
①電極に接続する
プラスはプラス
マイナスはマイナスに接続します。
その際、順序に決まりがあり。
装着の際…プラス→ マイナス
外す際はマイナス → プラス
これが基本のようです。
②電源ボタンを押す
電源ボタンを押すとビープ音がなり
液晶に文字が現れたと思ったら、スロットマシンのように回転し始めます。
③一旦OKボタンを押します。
OKボタンを押すと回転が止まり、500という文字が表示され、左から2桁目が点滅します。
ここで入力する数値というのは、そのバッテリーの基準となるCCA値のことです。
④CCA値を入力
増加ボタン、減少ボタンで上下させて数値を確定させます。各バッテリーで数値が違うので、あらかじめ調べておいて入力する必要があります。
⑤OKボタンを押す。
OKボタンを押したら計測開始です。
⑥結果表示
結果は2つの画面で表示されます。
(A)電圧と抵抗値
上記例でいうと
電圧 :12.56V
抵抗値 :5.28mΩ
ということになります。
(B)CCA基準値と実測値
選択ボタンを押すと次の画面を表示することができます。
上記例では
CCA基準値:500 CCA
実測CCA値:503.2 CCA
ということになります。
▼注目すべきは液晶上部がレベル計になっていて
◎80%以上 Good
○60-80% 動作可能
×60%未満 古いので交換検討が必要
上記のような基準になっていて、パット見で劣化具合がすぐに分かるようになっているるのです。※上記例では100%のレベルなのでGoodです!
また、④で入力するCCA基準値の値を倍にしてみたり、半分にしてみたり試してみたところ、このレベル判定は
CCA実測値÷CCA基準値
といった単純な計算から表示されているようで、基準値が違うと上記レベル判定も正確なものとは言えなくなってしまうようでした。
※逆にいうと、重要なのはCCA実測値なので、この診断機の仕組みさえ理解しておけば、CCA基準値の入力は適当でも良いということになります。
参考に動画を作ってみました、大まかな操作のやり方が確認できますので、参照ください。
CCAの基準値が公開されていない問題
実は、問題があって、④で入力するCCAの基準値は、100%公開されているわけではないのです。
メーカーによって対応はまちまちで、バッテリー本体に記載されている場合もあれば、説明書にしか表示がなかったり、公開されてないケースも結構あるようです。
現に、今回僕がAmazonから購入した自動車バッテリーの最高峰と言われているパナソニックのバッテリーは、表記どころか、CCA値を公開さえされておらず、自社専用のバッテリー診断機が販売されているという敷居の高さです。
なので、現実的にはJISで定められている目安↓を参照して推測値を入力するか、
https://www.jisc.go.jp/pdfa0/PDFView/ShowPDF/RgMAAKvusEhzc3wME3Si
あるいは、新品時に計測した実測値をそのまま基準値として準用していくか、という運用になりそうです。
※ちなみに僕は新品時の実測値を基準値として今後継続して計測していこうと思っています。
▼パナソニックの「Blue Battery カオスN-100D23L/C7」を買ってすぐに計測した数値がこちら。これからするとCCA値はほぼ500と考えて良いようです。 ※電圧:12.65V 抵抗値:5.48mΩ CCA実測値:496.8cca
▼ちなみに交換を指摘されていた古いバッテリーの計測値はこちら。※電圧:11.94V 抵抗値:8.17mΩ CCA実測値:271.1CCA
電圧自体が12Vを切っており、合わせてCCA値も271.1と半分ほどの数値だったことが分かります。これなら確かに交換すべきでしょう。
まとめ
こんな感じでようやく自分で計測ができるようになりました。
ここまでくれば自分の判断でバッテリー性能を高めるために、今日は遠くまで車でドライブしておこう、とか、バッテリー充電器を購入してAC電源からフル充電をしておこうとか、判断ができます。
安心して自動車に接することができます。
Amazonでは僕が選択した計測器以外にも、たくさんのバッテリー診断機が売られているので、どれか一つは安心のために持っておかれた方がいいのではと思います。
オススメです。
ADPOW ()
追記)実際の交換のやり方も記事にしました。是非参照ください。