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EOS KISS M 対 Lumix G8。動画撮影の満足度で2つのミラーレスカメラを比較してみる!

 

 

最近、EOS KISS M(以下KissM)を手放してしまいました

 

もともとルミックスG8(以下G8)を購入したのは、まったくの想定外だったので、ゆくゆくは、どちらかを手放す予定でした。僕の環境では、今のところは一台で十分だったのです。

なので、KISS Mは泣く泣く手放してしまったわけですが、

せっかく

この人気の2台のカメラを短期間ながらも所有していたわけで。
両者を比較して、皆さんにその違いをシェアみたいと思い、記事を立ち上げました。

価格帯もほぼ同じで、この2台どちらにしようか購入を迷っている方も多いでしょう。

 

なぜ、G8を残したのか?何故、KissMを手放したのか?

 

そのへんのところを、カメラ満足度を比較する形でザクッと
語ってみたいと思います。

 

満足度比較

その表が、こちら。

  KissM LumixG8
ユーザインタフェース 90点 40点
画 質 70点 70点
動画性能(ブレ補正) 40点 70点
A F 85点 40点
レンズなど拡張性 50点 90点

 

いずれも独断と偏見による評価で、数字はあくまで直感です。非常にアバウトでザックリとしたものですが、参考程度にはなるかと……。

一つ一つ語ってみます。

 

※あくまで動画撮影の視点から評価しています。(静止画はあまり加味されてませんので)あらかじめご了承ください。

 

ユーザーインターフェイス

 

KissM 90 G8 40

 

KISS M 圧勝!

とにかく分かりやすく操作しやすい。

特にタッチパネルの操作がKISS MはF値、シャッタースピード、ISOなどほぼすべての項目がタッチパネルで操作できるのに対し、G8のそれは、ほぼAF操作しかできません。

また、小型でバッグに収めやすく、持ち運びしやすいのもKissMの良さです。

 

それに対して、G8は

メニュー体系が複雑で非常にわかりにくく、

メーカーさんが勝手に独自メニユーを作っちゃってるので、なんのことやらよく調べないと意味さえわからない。

・AF追従感度
・ピンポイントAF
・クイックAF
・AF連続動作

などなど。

静止画で動作するのか、動画なのか、そのへんの区分けも取扱説明書には詳しく載っておらず極めて不親切。

なので落第の40点です。

 

(動画の)画質

 

KissM 70 G8 70

 

互角です。

動画の画質については、そう大差はありません(手ブレ補正除く)。両者ともとびきり素晴らしいというわけでもなく。中の上と言った感じでしょうか。

暗所性能は二台ともパッとしないです。ちょっとISO値を上げただけで、結構ノイズがでてきます。

それとG8の静止画について触れておくと(KISSMは良くて当たり前)。

実は昔 ルミックスGH1を所有してたのですが、動画はともかく静止画はべったりしたノイジーな絵しか出てこないカメラでした。

今回購入したときも、同じフォーサーズ機なので、それが一番気がかりだったのですが、

杞憂でした。

静止画もそれなりの、かなりのレベルの絵が撮れます。

 

動画性能(ぶれ補正)

 

KissM 40 G8 70

 

KISS Mの手ぶれ補正はダメです。使えません。

ほんとうに効いているのかと思えるほどです。
効いたら効いたで、コンニャク現象が現れるし。なんとも呆れるくらいの性能です。

対して、G8も素晴らしくいいかというと、何とか見れるというレベルで(あくまで動画の話です)。

それはYOUTUBEでもアップしたとおり。

https://tsukuru.xyz/2019/05/06/lumix-g8/

Gopro7やOsmoPocketの極上の手ぶれ補正を知ってしまった身としては、つまらなく感じるのです。

巷ではYOUTUBERの皆さんを中心にG8のブレ補正の素晴らしさが礼賛されていますが、ほんとに良いですか?(僕だけかも……)

ジンバルやアクションカムと比較するなと言われそうですが、納得できませんね。まだまだです。

 

AF性能

 

KissM 85 G8 40

 

 

ルミックスG8がなぜ、格安で売られているのか?

買ってみるまで分かりませんでした。4K動画も撮影できて、手ぶれ補正が内蔵されている高機能なミラーレスカメラが中古だと5万円程度で購入できるのです。まあ、単純に年式が古いせいだと思っていました。

で、手に入れて1ヶ月経過して分かりましたよ。その原因が。

 

それは、まったく役に立たないAF性能にあったのです。

 

動画撮影していると、AFが動作しない現象が多発(概ね3割くらいの確率)します。迷うのではなく、動作しない。対象物が動いて、本来ならレンズが対象を捉えようとしなければなりませんが、このカメラは、痴呆症の老人のごとくボーっとしているのです(あくまで動画撮影のAFのことです)。

 

もちろんシャッターを半押しすれば合焦はしてくれるのですが、それではAFの意味がない。蓋を開けてみるとボケボケで使えない映像ができてしまい、落ち込むこと数度です。

動作したりしなかったり。こうなるとカメラを信頼することができなくなります。

 

試しに、家電店の店頭でパナソニックの機種でAFの動作を確認してみたのですが、G8とGX7M2で同様の現象を確認することができました(そういえば、2機種ともありえないほど安いです)。

GH5とGX7M3はちゃんとAF機能が働いてガッチリ対象物を追うことができるようです。

なんとまあ、
最悪ですよね。なので点数は落第の40点。

 

これに対して、

KISS MのAF性能は十分な性能です。というかこれが普通。個人的にはソニーのα6400にも負けてないくらい素晴らしいと思っています。

なので85点という得点です。

 

レンズ等の拡張性

 

KissM 50 G8 90

 

KISS Mもいいんじゃないかなと最初は思っていました。

交換レンズの数こそ少ないものの、

EF-M 35mmマクロやEF-M11-22mm、EF-M22mmF2.0など、かなり優秀で素晴らしい実用的なレンズが随所に存在します。急所をついているな。と。

 

でもね

使い込むほどに、やはり物足りなくなってきました

特に僕のようにブツ撮りをしようとすると、その不足は顕著なものになってきます。

室内撮りは明るくて、超広角なレンズが必要です。
でないとノイジーでボケがちな映像が多くなってしまいますし、近距離撮影が多いですから50mm程度の広角では、かなり引かないと撮影できない。

 

・F2.8通しのズームレンズ
・25mm(35mm換算)クラスの焦点距離で F1.7前後の明るい単焦点レンズ

こんなかんじの

室内撮りでほしい交換レンズというのが、残念ながらEFーMフォーマットにはないのですよ。メーカーさんはスナップ撮影を想定して、レンズラインナップを考えているようです。

 

それに対し、G8の交換レンズの豊富なこと……。パナソニックに加え、オリンパスも競って発売していますから、素晴らしいレンズが山ほどあります。

まあ、良いレンズは高価なので、すぐには手に入れることはできないにしても、

夢をみることができます。

今年はこのレンズ。来年はあれ。ゆくゆくはあのF1.2のレンズを買おう、って。なんか考えるだけでもワクワクするじゃないですか。

 

全体を通してみて

 

さて、いかがだったでしょうか?

両者のカメラのそれぞれの欠点が良く分かったのではないかと思います。

G8にはユーザーインターフェイスとAF性能で落第点がつきました。

対して、KISS Mは
動画性能とレンズの拡張性の項目で落第点でした。

つまり、どうしてもこの価格帯のカメラってのは、随所で大きな弱点があるから安く売られているということです。

考えたら当たり前ですね。

ただ、それを補う工夫さえできれば、お互い良いカメラなので、格安だから使えないとはいえません。

 

なぜKISS Mを手放したのか

 

ということで、最初の疑問にお答えします。

なぜKISS Mを手放したのか?

ずばり、仕事やブログ撮影では使いにくいからです!

先程も述べましたが、肝心なときに肝心なレンズがなくって、使いにくく感じることが多くなってしまいました。

スナップ写真では十分使えるのでしょうが、セミプロ的にこだわった撮影には不向きなカメラだといえます。

EFマウントのアダプターも存在しますが、ご存知のとおりいいレンズは10万円前後する高価なものばかり(それにゴツすぎる!)。シグマ製のレンズは比較的安いですが、手ぶれ補正がないので、特に動画撮影には適しません。

 

考えてもみてください、kiss mってスッゴイ安いですから。あれじゃメーカーさんは儲からない。

客をフルサイズに誘導して初めて儲かる。KISSMって撒き餌的なカメラに過ぎないという
会社側の意図を明確に感じてしまって、嫌気がしてしまいました。

 

これに対してG8は
AF性能は非常に残念ではあるものの、

豊富なレンズ群を活かせばセミプロ級の絵を出すことも可能ですし、動画撮影時間が無制限とか、手ぶれ補正が内蔵されているなど、将来の可能性という点ではKISS Mを凌駕していると感じています。

それに、金さえあれば、他の優秀なマイクロ・フォーサーズ機にいつでも乗り換えも可能なのです。

 

まとめ

 

誤解しないでいただきたいのは、

KISS Mは素晴らしいカメラってことです。

小型軽量で、操作がしやすく、機能も豊富で。出かけるときにとりあえずどちらを持ち出すかと言われれば、間違いなくKISS Mです。

その操作感、手触り。くせになるほど良い(ただレンズだけが……(泣))

 

ただ問題は、僕が1台しかミラーレスは不要だと思っていることです。
一台だけ、と言われれば、そりゃ、拡張性・将来性のある方を選ぶしかないのですよ。

 

まとめると

一台しか持つ予定がなく、仕事などにも活用したいならG8

二台持ち覚悟で、金銭的に余裕があり、サブカメラで使いやすいカメラが欲しいならKISS Mという感じだと思います。

 

以上、参考になりましたら幸いです。