こんな機械を買ってみました。
「アナ録」って言います。
アナログケーブルで接続した映像をMP4で圧縮して録画できるというもの。
非常にシンプルでわかりやすく。いままでありそうでなかった製品です。
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どういう製品なのか
特筆すべきはモニター付きということ。
接続しているビデオデッキのメニューそのままにモニターに表示されますから、手順を確認しながら操作できます。モニターに写った映像がそのまま録画されます。非常に便利です。
音声も出力できて、単なる3インチのモニターとしても使えます。
さらに、HDMI出力がついているので、その画像を大型の液晶モニターに接続して大画面で見ることも可能です。至れり尽くせりです。
パソコンにキャプチャー用のケーブルを接続してパソコン側で録画する製品というのは今までも数多くあったのですが、この製品は単独で録画できるのが、実にシンプルで簡単(録画した映像の再生も可能です)でナイスなのです。
仕様について
アナログだから映像は酷いんじゃないの、と思われがちですが、まあ、そこそこでしょう。そんなに悪くはありませんよ。
・画像サイズ:720x480
・記録方式:Mpeg4 AVC/H.264 音声はAAC
・入力端子:RCAピン(赤白黃)Sビデオ入力
・記録メディア:SDカード(SDXC非対応)USBストレージ(2TBまで)
・タイマー設定で指定時間で自動的に録画停止できます。またシンクロ録画も利用可能です。
※ただし、地デジなどのコピー制限の入っている映像は取り込みできないようです。
詳しくは下記のメーカーリンクを参照ください。
アナ録(GV-VCBOX) | ビデオ・オーディオキャプチャー | IODATA アイ・オー・データ機器問題点
シンクロ録画は実質できない
ビデオデッキ側の映像信号の有り無しで自動で録画が開始、停止できるシンクロ機能がついているのですが、残念ながら映像信号が止まらないとこの機能は使えません(ある意味当然かも)。
僕のデッキは電源が切れないと信号は止まりませんから、実質この機能はつかえませんでした。
できれば信号ではなく映像や音声の動きがなくなったら自動で切れるとか、選択できるようにして欲しいです。
録画容量が大きすぎ
1時間番組を録画するとおよそ2,3GBです。画質を落として容量を選択することもできませんから、どの番組でもこの容量になる(はず)。
MP4ってのはそもそも圧縮した映像形式なはずですから、ちょっとこのサイズは大きすぎです。
仕方がないので、Handbrakeというソフトで再度エンコードして10分の1くらいの容量に変換して保存しています。
ちょっと面倒。
また、録画中4GB(2時間15分)のサイズになると自動で別ファイルに分割されるようで、このへんもちょっと残念なところです。
バッテリー駆動できない
問題点というより要望なのですが、
本体も軽く、小さくてモバイル仕様になっているにもかかわらず、残念ながらACアダプターを使わないと動作しません。バッテリーは搭載されていないのです。
折角再生機能もついていながら、これでは旅先で新幹線やバスのなかで使えませんから、ちょっとこれも惜しい点です。
最後に
本来は、こういったことはビデオカメラの1機能としてあってしかるべきだと思います。仕組みは簡単なのですから……。
恐らく規制でがんじがらめになって製品化できないのでしょうが、ダビング10とか外付けHDDへの録画などの規制とか、日本の製品って規制が多すぎるように思います。
著作権の保護が必要なことも分かりますし、世界標準に合せることも必要なのでしょうが、もっと素直な機械づくりができないものか、この製品を使って一番感じたことです。
ですが、このレコーダーは当たり前のことが当たり前にできる素直な良い製品だと思います。
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