仕事ができる人とはどういう人をいうのでしょうか?
「シンプルに考え」「本質を理解できる人」、三井住友銀行元頭取で日本郵政の社長を務めた西川善文氏は、そんな風に述べられています。
まさにその通りだと思うわけで。
では、どうやったらシンプルに考え、ものごとの本質を理解することができるようになるのでしょうか。
考えて考え尽くすしかないのですが、でも現代には便利なツールがあります。
マインドマップ・ソフト。
これです。
マインドマップなら凡人でも、ものごとを構造的かつロジカルに捉えて、複雑な出来事をシンプルに分解し、本質を理解することができるようになります。少なくとも、考える作業を強力にサポートしてくれます。
じつは、最近文章を書いたり、複雑な物事を考えたりする際、まずは、マインドマップソフトを使って全体像を把握してから取り掛かるようにすると、うまくいくことに気づいたのです。
そのへんの使いこなしについて記事にしてみました。
※Mac系のアプリの紹介になります。ご了承ください。
マインドマップアプリの良いところ
本質を理解しやすくなると先程書きましたが、それはどうしてなのでしょうか。
感じたところをいくつか。
1,ロジカルシンキングが自然と身につく
ロジカルシンキングにはMeceと言って、漏れなく・ダブリなく網羅性を持って考えを進めるという鉄則があるのですが、
これが自然と身につきます。
マインドマップは視覚的に考えを進めていくので、ガンガン入力したキーワードを整理していく過程で欠落しているものがあると、それに気づくことができるようになります。もちろん、多少訓練は必要ですが、
これを紙ベースでするとなると大変です。書いては消しゴムで消しつつ、行きつ戻りつを繰り返しながら、作業をススメなければなりません。
でも、マインドマップ・アプリなら一瞬で操作が完了してしまうのです。
※注意いただきたいのは、手書きではなくアプリ(つまりデジタル)を使うことです。
2,同期機能が優秀
昔のマインドマップアプリはこの同期機能がイマイチでした。
ところが、今はほとんどのマインドマップソフトが同期機能を搭載しており、シームレスにパソコンとスマホで連携して作業することが可能です。
これができると、自宅でパソコンを使ってオリジナルとなるマップをまず作成し、外出先で、いろんな環境で視点を変えながら、そのオリジナルを見返すことができるようになります。
この視点を変える、というのが重要で、別の切り口から物事を切り分けることで、より深い思考ができるのです。
3,色、装飾が自由自在
色をつけたり、背景を艶やかにしたり、文字を大きく小さくしたりが一瞬です。
手書きしていたころのマインドマップの時代が嘘のようで、色使いも今のほうが圧倒的に多くの種類がつかえます。
この色を使える効果というのは大きくて、実際にマインドマップを作っていったらわかりますが、多くのキーワードを入力していくと、どんどんカオスになっていって、仕分けするのが億劫になって作業が止まったりすることが度々起きます。
ですが、こんな時、
重要度で色分けしていくと、風景が一変。混沌としていたキーワードの束に一瞬の筋が見えるように思えてくるのです。
4,無料で使える
そんな機能が無料で手にはいります。
むろん、料金を払わないと使えない機能も沢山あったりはするのですが、そこそこのものなら無料のまま使い続けても問題はありません。
一昔まえと大違いです。
どのマインドマップが良いのか?
では、どんなアプリがおすすめなのか?
かなりのマインドマップアプリが世にでまわっているので、選別が大変です。
ここでは、僕が個人的に良いと感じたアプリをご紹介してみたいと思います。
※もちろん、どのアプリも常に進化しているわけで、今の時点では、という但し書き付きです。
3位 Mindmeister
Chromeの拡張機能としてインストールして使えるので、結構ご存知のかたも多いと思います。
機能の充実感としては、
あとで紹介するXmindとMindnodeの中間くらいのイメージです。個人的には非常に使いやすく、デザイン的にも一番好みです。
ただ、無料版は3つまでしかファイルを作成できない制限があり、有料版にすると540円/月かかるなど結構高額なところが痛いところです。
3つまでの制限で我慢できる方はそれなりに使い続けて利用するのも有りです。
2位 MindNode
機能的には必要最小限といった感じですが、一番使いやすいのがこれ。無料版でも結構使えるし、有料契約はこれが一番安く280円/月。同期は優秀だし、非常に使いやすいのは間違いありません。そういう意味では初心者の方向けのアプリといえます。
1位 Xmind
一番オススメなのがこれ。
いろんな機能が搭載されていて、かつ、無料版(トライアルバージョン)でもほどんど一通りのことができるようになっています。
(※僕もこれがメイン)
マインドマップとしてはこれが一番優秀で、とにかく使えるアプリです。
トライアルバージョンは印刷するとウオーターマークが印刷されたりエクスポートに制限があります。有料版は年間約60ドル。7000円ほど?。結構馬鹿にできない金額です。
※Windows版、Linux版あり
まとめ
今まで思考を巡らせる時は、A4用紙に落書きのようにキーワードやフレーズを書き散らかしてアイデアを膨らませたり、集約したりしてきました。
でも、この手書きの方法は、アイデアをふくらませるのは良いのですが、集約して整理するのが苦手です。
もちろん一長一短あるので、両方を併用しながら使っていくのが一番です。
質の高い仕事をしたいと思うなら、すぐにでもマインドマップアプリをインストールして、その素晴らしさを体感してください。