たまった雑誌類を自炊化したくって
ScanSnap SV600を購入しました。
書籍を裁断せずにスキャンできるという、あの優れものです……。
http://scansnap.fujitsu.com/jp/product/sv600/
5万円ほどする結構高価な器械なので、
買う価値があるかどうかなどを含めてレポートしてみたいと思います。
富士通 オーバーヘッドスキャナ 2年保証モデルScanSnap SV600 FI-SV600A-P
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ファーストインプレッション
当初は操作に戸惑いました。
いや、スキャンは適当に操作すれば一応は簡単にできるのですが、
見開き状態でスキャンした書籍の映像をどうやって二つのページに切り分けるのか、とか
スキャンする被写体の大きさををどうやって設定するのかなど……。
当然、あるであろう設定がなかなか見つからなかったのです。
それに、黒い大きなマットが付属してくるのですが、「これって必要なの?」ってことです。
1)基本は自動スキャン
被写体の大きさの設定は基本、自動認識のようです(設定項目はたぶん無い)。
何も設定しなくても、スキャナー側で整理してくれるのか、ペンや定規などが混ざっていても
ちゃんと書籍だけをスキャンしれるようです。
また、名刺やはがきなどを混在しておくと、それぞれを自動で読み分けて読み込んでくれます。
この器械頭が良いんですよ。
2)画質は非常に綺麗
上からスキャナーの光を出しながら読み取って行くのですが、離れたところからスキャンしているにもかかわらず
非常に画質は良く、綺麗です。
普通のフラッドヘッドスキャナで読み取った画質とほとんど変わらないのではないでしょうか。
ただし、書籍に厚みがあると当然、読み込みは歪んでしまうわけで、補正機能が多少はあるようですが、
十分ではないように思います。
3)黒マットはなくてもスキャンは可能
付属している
黒いマットは必ずしも必要ではありません。普通のスキャンであれば黒マットは敷かなくても全く問題ありません。
ただし、見開きでスキャンした書籍を切り分けたりするのは、先程も書きましたが、あくまで「自動」が基本なので、
マットを敷いた方が認識率は高いように感じました。
うまく認識されないと、スキャンした後で手動で修正しなければならず、これが結構厄介です。
だから、ページ数が多かったりする場合は、マットを利用し、
数ページ以内の少量の読み込みの場合はマットを敷かずに利用しています。
少量であれば、手動修正もそれほど苦ではありません。
アクリル板は必須
本体以外で準備した方が良い補助機材がありまして、
書籍を上から押さえる「アクリル板」だけは必須だと思います。
どうしても書籍は見開きでは膨らんでしまうので、それを押さえる器具が必要になるのです。アクリル板があれば上から簡単に押さえて、膨らみを改善できます。
純正品もあるようですが、
Amazonで売られていた安いアクリル板の利用で十分でした。
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これがあるがゆえに作業が楽になり、認識率も高くなるようです。
フットスイッチのようなアクセサリーもあるようですが、
よほど多量のページをスキャンするのでなければ不要だと思います。
付属ソフトウエア類
以前、スキャンスナップM1500という製品を購入した時にはAdobeAcrobatが付属してきましたが、この製品には付属しませんでした。
残念!
代わりにWindowsなら
・Scansnap Manager
・ScanSnap Organaizer
・CardMinder
・ABBYY FineReader For Scansnap
といったソフトがついてきます。
ですが、
試してみた結果ScanSnapManager以外は僕の場合は不要でした。
例えば、ABBYY FineReader For Scansnapというソフトはスキャンした画像をOCR認識してWord文書に変換してしまうスゲーソフトで、
認識率も恐らく95%程度はあると思います。
最初はスゴイと思っていたのですが、
でも仕事で使う場合はこの誤読される5%でも邪魔なんです。
この5%を確認するがために膨大な作業が必要になったりして……。
ま、このへんはやり方次第といったところです。
最後に
購入して一ケ月ほど経ちますが、
この製品は「買い」です。
非常に有効な製品だと思います。
(特にフリーで仕事をされている方)
例えば、免許証の写真をコピーしたり、書いた書類をコピーして会社に提出したりってな普段使いにも使えますし、
製品を購入すると必ずついてくる「取扱説明書」類をこれを使って整理できるし。
図書館で借りた本も自宅でコピー可能です。
iPhoneやタブレットでもよく似たようなこともできると思いますが、
やはり本職にはまったく歯が立ちません。
圧倒的にこちらのほうが優れています。
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