あるイラクの戦場でのシーン。
建物から出てきた母と子を遠くからアメリカ軍のスナイパーが銃口越しに睨んでいる。
やがて母親は子供に何かを手渡した。爆弾なのか、それともただの物資なのか。
狙撃するかどうか判断に迷うスナイパーの姿。
やがて……。
「レジェンド(伝説)と言われ数多くの人々を射殺した実績を持つスナイパーでさえ、(疑わしいとはいえ)民間人を狙撃することには強烈な罪悪感を持ち、それはやがて彼を心身耗弱な状態まで追い込んでしまう。
彼はこの困難をどう乗り越えるのか……。
公開されている予告編から、
視聴前はこのような映画だろうと想像していました 。
でも、まったく違うテーマのストーリーでしたね。
「伝説と言われたシールズの英雄とその家族との愛と苦悩の物語」そんな感じ。
実在した<伝説>のシールズのスナイパー、クリス・カイルの自伝をもとに作られた伝記映画なのはわかります。
だから、一般の娯楽映画のような脚色はしなかったのでしょうが、
面白くなかった。というのが本音です。
ただただ、息苦しいだけでしたね。
随一面白い展開となりそうだったイラク人の伝説のスナイパーとの対決もいとも簡単に主人公に狙撃されてしまい、もったいない、もっとこの部分を膨らませればいくらでも面白いエンターテインメントにしあがっただろうに、と思いました。
イラクやアフガン戦争は今のアメリカ人にとっては非常にタイムリーで重要な話題でしょうから、面白いとかどうとかいうのとは関係ない、と言われればその通りです。
これはまさにアメリカ人が作ったアメリカのための映画のように思います。
エンタメとしてはイマイチだったかな。
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