言わずとしれた名著です。
この本、もう1年以上前に購入していたのに、自炊してPDFファイルに保存しておきながら、手がつかずようやく最近読破したといういわくつきの本です。
実はこれ、スマホ(HUwei GR5)で読破したもので、GR5を購入しなければ手をつけていなかったかもしれません。5.5インチのスマホに感謝です!
解けない問題に手を出すな!
で、いざ読んでみたら、結構よくできているじゃないですか。中身の濃い文章であっという間に終わってしまいました。
この本の要旨は一つ。
解けない問題、解いても効果のない問題には手につけるな!
ということ。
まず、「解決できるか、できないか」を見極める。解けない問題にチャレンジしても成果は上がらず、時間と手間がムダになるだけだ。解けないとわかったら、その論点は直ぐに捨て、論点設定をやり直す。
解けない問題にチャレンジするのは無意味である
P90
ま。身近な僕が体験する例としてはこの逆で、
解いてもたいして影響がない小さな問題ばかりに手を付けて、本当に大切な重要な問題は、とりかかるのに敷居が高く、放置されてしまい
やがて問題が発生、慌てふためくといったシナリオ。
こういう例は仕事をしている人は大概が経験しているでしょう。
わかっているけど、できないことが多い。
これと似たような考え方として「コントロールできることとコントロールできないことを切り分けで考える(7つの習慣)」ってのもあります。
時間は有限です。なにを考えるかは厳選したほうが確かに良いと思います。
引き出しを参照しながら考える
面白いのは似た感覚の例を自分のデータベース(引き出し)として蓄積し、話を聞きながら参照しながら考えを進めていくというやり方。
彼が紹介しているのは概ね次のような感じです。
1,他社事例から考える
2,顧客視点で見た場合
3,鳥の目、虫の目で考える
4,過去の自分の経験を参照する
P131
考えるにはやはり経験や事実がモノを言います。
経験したこと。実際にあったできごとがあれば、ビジネスの現場でそれを堂々と主張できますし、人も耳を傾けてくれるでしょう。やはりそういった事象をたくさん自分の頭のなかに用意しておくことが、仕事をする上で大切だと思います。
最後に
この本、考え方の方向性を指導してくれるだけでなく、実際にコンサルタント業務に出くわした様々な問題点をたくさん指摘してくれています。
なので、じつはコンサルタント向けの教科書のような意味付けが強いのかもしれません。
面白い本です。中堅のビジネスマンにおすすめです。
Kindle版もあるようです!