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イーストウッド監督で、1番好きな映画がこれ。
彼の作品はほとんど見ているけど、
じつに彼らしい映画で期待を裏切らない。バランスのとれた映画だと思う。
わくわく感、スリル感、ドラマが楽しめる。
あらすじ
プロの大泥棒ルーサーはある日、大金持ちの屋敷に泥棒に入る。
そこで彼は偶然、大統領が屋敷の夫人と浮気し、ハプニングからSPが夫人を射殺する光景を目撃する。
SPらに気づかれた彼はその場を逃走することには成功したが、
隠蔽工作に走る大統領側は彼を抹殺しようと躍起になる。
大金を手に入れた彼は、海外にトンズラしようとするが、大統領の鉄面皮なスピーチをTVで見て、事件を暴露しようと立ち上がる。
しかし、彼を追う警察、SPはそうはさせじと対抗してくる。
1
刑事が張り込んでいるのが見え見えにも関わらず、娘の待つカフェにルーサーが乗り込むシーンがある。
娘との約束を果たすためなのだが、彼が娘と接触した途端、狙撃され、周囲は大騒ぎになるが、
彼は巧みに逃亡、警察官に変装し、堂々と裏口から逃げ去っていく……。お見事というしかないシーン。
その変装姿がいかにもプロの泥棒っぽくてとぼけた演出が魅力的。
なにかルパン三世を彷彿とさせるようで好きです。
2
とはいえ、大統領が殺人に巻き込まれるっていうハイコンセプトなアイデアはちょっと作り過ぎという感じがしないでもありません。
まあ、娯楽映画なので僕は気になりませんが。
3
大統領役はジーンハックマン。
悪役が板についてます。
この映画を面白くしているのは実はこの大統領と彼の取り巻きの補佐官とSP達の悪役っぷり。隠蔽工作に躍起になり、ルーサーとその娘を殺害しようとすればするほど、ルーサーを活躍させるハメになり、結果ルーサーは泥棒にもかかわらず英雄になってしまうわけです。
とかくルーサーと刑事に目が行きがちですが、彼らの演技も見事です。
最後に
最近のハリウッド映画ってなんか楽しくない。
極端にアクションに走りすぎていて、中身がない。
だからついつい、多少古いこの映画に手を伸ばした訳ですが、いや、久しぶりに見ると実に楽しい。スリルあり、恋もあり、家族愛もあり、大統領対泥棒という醍醐味もあり。
こういう娯楽映画をどんどん作って欲しい
満足度 ★★★★★
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