https://www.nytimes.com/2019/01/18/opinion/marie-kondo-japan.html
こんまりさんが世界で人気者になっているっていうことで、再読してみました。
最後に読んだのはおそらく数年前。一回ざっと目を通しただけで、そんなに凄い本とはまったく思いませんでした。
なのでほとんど内容は頭に残っていません。
再読すると、こんなに良いことが書いてあったのか!いや、素晴らしいアイデア!って唸ることしきり。
片付け術のそのシンプルな原理をサクッと理解出来ました。
片付け術って凄くシンプルだった!
彼女が冒頭で片付けの基本について解説しているのですが、非常にシンプルです。
片づけでやるべきことは大きく分けて、たった2つしかありません。「モノを捨てるかどうか見極めること」と「モノの定位置を決めること」。この2つができれば、片付けは誰でも完璧にできるのです。
P32
このフレーズが本書で一番僕の心を捉えたフレーズで。
すべてのモノに定位置を決めること
捨てる基準をあらかじめ決めておくこと
この2つに片付け術のエッセンスは凝縮されているのです。
ここをよーく熟読して想像を働かせなが論理を組み立てて行くと、片付け術の仕組みがストンと腹に落ちました。
仕組みはこんなにシンプルだったのか、と脱帽です。
トキメクかどうか
そして、片付け術の奥義の極めつけが、
トキメクかどうか……。
ときめくものに囲まれた生活を送ると幸せになる
ページ262
だから、ものを残すか捨てるか見極める時も、「持っていて幸せかどうか」、つまり、「持っていて心がときめくかどうか」を基準にするべきなのです。
心がときめかない服を着て、幸せでしょうか。
ページ63
本書を通して一貫してコンマリさんが主張している言葉です。
ただ、僕は別のことを考えました。
彼女は
捨てる基準がこの「トキメクかどうか」だと言うわけですが、どうしても
納得ができなかったのです。
なぜなら、中年のおじさんの持ち物ってトキメカナイものが多すぎるのです。
・カメラやパソコン、その付属品の保証書、取扱説明書
・火災保険、がん保険、自動車保険
・DIYで使う小道具たち
・ひげ剃り、鼻毛カッター
などなど
キリがないのでやめますが、トキメカナイけど必要だから、しかたなく保管しているわけで。
これを捨てるとしたら、ほとんど生活ができなくなってしまう。
だから、
僕はこう置き換えました。
・トキメク・マイルームを作るにはどうするか
・トキメク部屋にずっと居続けたいと思うか
片付けたあとの姿がトキメクかどうか。ここに焦点を当ててやると、より現実的でバッチリハマりまるように感じます。
なぜ、ここまで流行しているのか?
しかし、なぜ普通のお嬢様にしか見えないコンマリさんが、ここまで人気モノになったのでしょうか?
彼女のように、捨てる技術(辰巳渚 著)を読んで片付け術は大ブームになり、たくさんの整理請負人が生まれ、多くの片付け本が出版されてきました。
同業者はたくさんあったはずです。
なのに、なぜ、彼女だけがここまで人気なのか?
どうも彼女が巫女だったことと関連があると僕は踏んでいます。
(飛躍しすぎと思われるでしょうが)
クライアントの家にお邪魔して最初に行う
”お家にご挨拶する”、という独特のスタイル。
正直、仰け反りました。この人、大丈夫か?と。
しかし、占いや占星術など未知の繋がりに興味を持ちやすい女性には、これがかえって魅力と映るのでしょうか。よりスピリチャルに見えてしまうのでしょう。
引いては東洋の神秘がこれに加われば、アメリカはじめ、多くの外人さんをひきつけてしまうのだと思います。
これに関してはYOUTUBEにアップされている情熱大陸という番組の中の実際のコンマリさんの姿を見るのが一番です。お家にご挨拶するところを見てみてください。↓↓↓
この独特のスタイル。神秘さ。
なんとなく自然に頭が下がってきませんか(いや、真面目にそう思います)。
神社パワー恐るべしです。
あとがき
最終的にはあくまで自己流の片付け法になったのですが、
基本さえ押さえれば、やることはもう分かります。
あとは、それを順序立てて、計画的に行動するだけです。
コンマリさんのおかげで多少なりともまともな片付け方を身につけた、と自負しています。
片付け術、整理術に興味のある方はぜひ、ご一読を。
基本が学べる良書だと思います。