こんな万年筆を購入してみました。
キャップがなく、ボールペンのようにノック式でペン軸を出す「キャップレス万年筆」といいます。
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普通の万年筆は書くたびに、キャップを取り外してペン軸を出してからでないと書き出せません。
場合によってはキャップがネジ式の場合はぐるぐる回さなければキャップが開いてくれず、わずかですが時間がかかってしまい結構手間です。
(取り外したキャップの保管も面倒です)
そんな万年筆の弱点を取り除いた万年筆がこのキャップがないスライド式のキャップレス万年筆です。
1960年ごろからの発売なのでかなり歴史があり、一定の評価を得て実用性は高いようです。僕は全くしりませんでした。
凄いものが世の中にはあるものです。
ズボラで短気な自分にはもってこいのものだと直感し、我慢できずにここぞとばかりにポチってしまいました。
開封の儀
僕が購入したのは極細の18金タイプ。
その他にも細、中などもあったのですが、手帳に細々と書くことが多く、いままでサファリの極細がそれほど細くもなかったので、やはり極細だろうと選択したのです。
まあ、見かけ上は普通の渋い万年筆といったところです。高級感はありません。
ファーストインプレッション
凄く細い
極細を買ったのですから当たり前かもしれませんが、ペン先がすごく細いです。サファリの極細が霞んでしまうような細さ。
もともとサファリは個体差がひどく、同じ極細でも実際書いてみると実質細字であったり中字であったりとさまざまなのが実情なのですが、パイロットはさすがに日本のメーカーです。繊細さが違います。これが正しい極細なのかもしれません。
そして、いざ、書いたものを見返してみると、非常に見やすく、キッパリとして色が締まっています(さすがPILOT)。
すごく小さな字も書けますから、これはまさに手帳向きのペンです。
カリカリとした書き味
細く、ペン先は金ですからカリカリ感は否めません。どうかするとなめらかにインキが出ないこともあるようで、ちょっと心配です。
実は同種の製品で真鍮を軸にした割安な製品もあったのですが、そっちの方が良かったのかもと思い始めています。
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でも使ううちにペン先も丸くなってくる可能性もありますから、まだまだ様子見が必要でしょう。
ユニークな持ち方
この万年筆、なんとクリップの後ろからペン軸がでてきて、クリップを挟んでペンを持たなければなりません。このへんちょっと戸惑います。
慣れないと使いづらいと思われる方もいるかもしれません。
でも、僕はしばらく使ううちクリップ部分を人差し指で押さえつけるように両指で持つとスムーズに書けることに気づきました。
ただ、使い始めて間がないので、これがベストとは言い切れません。いずれにせよ、なんとかなりそうです。自分にあった持ち方を研究する必要はありそうです。
デザイン
ちょっと地味で野暮ったいかなと思いましたが、
でも、この野暮ったさがまた素晴らしい。僕はマットブラックというオーソドックスな製品を購入しましたが、女性向けにカジュアルっぽいものも各種あるようです。
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最後に
僕にしてはちょっと高い筆記具(1万3千円ほど)だったのですが、それだけの価値ある買い物で満足しています。
書き味は今のところちょっとカリカリ感があって、滑らかに書けるとまではいきませんが、書いた後の筆跡は非常に見やすく明瞭です。気に入りました!
サファリは僕に万年筆が書き倒すためのツールであることを教えてくれたのですが、このキャップレスは万年筆のさらに奥深いところに導いてくれそうでワクワクしています。
サファリと同様に使い倒しますよ。