映画批評

【映画】「JUDGE 判決」 ★★★

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Amazonでの評価が良かったので観てみたのですが、

いまいちです……。
個人的に物足りませんでした。

 

あらすじはこんなとこです。

シカゴで敏腕弁護士として活躍、成功している主人公。
そんな彼の公判中に実家から電話が入ってくる。
「母親が死んだ。葬儀をするから帰れ」と。

久しぶりに実家に帰った主人公を待っていたのは葬儀とは別の事件。父親の交通事故でした。

裁判所の判事をしていた実父が葬儀を終えた後、コンビニに行く道中で交通事故を起こし、人を死亡させたというのです。しかも亡くなったのが過去裁判で刑務所送りした因縁の囚人でした。

あの品行方正な判事が!と街は騒然となります。

本人は記憶が無いと供述を繰り返すのですが、殺人の故意性が強いと言う検事側が攻勢をしかけており、それと戦うため、主人公は弁護を引き受けるのですが……。

 

この映画はサスペンスの要素を備えた「家族ドラマ」というジャンルに属します。

過去の親子関係を引きずっているために息子の弁護を父親はなかなかヨシとしないのです。さらに複雑な家族関係や旧友との再会などがあり、大きな人間ドラマと発展していくのです。

 

とまあ、ここまで書くとほんとによく出来たドラマなのですが、ちょっとだけ苦言を言わせてもらうと、
最近のアメリカ映画の家族ものって、方向性が決まっていて

 

・夫、または妻と離婚協議中の主人公が登場
・愛らしい子供がいて同情を誘う
・昔、こんなことがあったねー。と懐かしむ親子の会話
・最後に父、母は死んでしまう。

と、画一化しているのです。
そして、残念ながらこの映画もまさにそのものズバリの映画なのです。。

僕の記憶では、イーストウッド監督の「人生の特等席」も似たような傾向の映画だったと記憶しています。他にもいくつかあったような……(名前を思い出さなくてすいませんが)。

結局、アメリカ人ってこういうのが好きなんだよなー。

 

もちろん、映画界ではヒットした映画を焼きなしするのって当たり前のことで、なんら非難出来ないことは分かっているのですが、
同じタイプの映画を何回も見てきた僕の中では、もう「うんざり」といった感じなのです。

ですから評価は6点です!

 

いろいろと批判をしてきましたが、

出演している、ロバート・ダウニー・ジュニアやロバート・デュバルはじめ俳優陣は素晴らしく。、演技も問題ない出来だと思います。
どんな映画かと尋ねられたら、良い映画と答えるでしょう。

ですが、最近の映画界。ハリウッドに限らず日本映画もそうなのですが(テレビもそうです)、
なんとなく、マンネリ化していて新鮮味がないんですよねー。

僕の評価は厳し目ですが
人によって評価が別れる映画でしょう。

 

了。